投資手法によっては、ほとんど手間をかけずに運用益を得られることがあります。 いわゆる「ほったらかし投資」と呼ばれるものです。 普段、仕事や家事で忙しい人にとって「ほったらかし投資」はぴったりの手法といえるでしょう。 しか […]
投資手法によっては、ほとんど手間をかけずに運用益を得られることがあります。
いわゆる「ほったらかし投資」と呼ばれるものです。
普段、仕事や家事で忙しい人にとって「ほったらかし投資」はぴったりの手法といえるでしょう。
しかし、投資経験がない場合は、どのように「ほったらかし投資」を始めればいいのか、何に注意しておけばいいのかと悩んでしまい、一歩踏み出せないケースも少なくありません。
そこで本記事では、初心者がほったらかし投資を始めるメリットや、ほったらかし投資に適した投資手法などを解説します。
ほったらかし投資を成功させるためのポイントもまとめているので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
- 投資初心者がほったらかし投資を始めるメリットは?
⇒ 手間をかけず、長期的な視点で安定した資産運用ができること - 初心者におすすめのほったらかし投資は?
⇒ 不動産クラウドファンディングや投資信託がおすすめ! - 初心者がほったらかし投資を成功させるためのポイントは?
⇒ リスク管理を徹底しながら、無理のない範囲で取り組むことが何より重要!
目次
ほったらかし投資とは?
ほったらかし投資とは、最初に投資対象や投資金額を決め、その後はほぼ手放しで資産を育てていく方法です。
一般的な投資手法は値動きをチェックしたり、取引のタイミングを見極めたりする必要があるため、手間も時間もかかってしまいます。
一方、ほったらかし投資では、商品の売買や運用益の再投資を自動化することが可能です。
基本的に放置しておくだけで利益を狙えるため、投資初心者でも無理なく続けられます。
ただし、定期的に運用状況を見直したり、ポートフォリオを再構築したりする必要はあるので、完全に放置できるわけではない点に注意してください。
初心者がほったらかし投資を始める4つのメリット

初心者がほったらかし投資を始めるメリットは以下の4つです。
- 手間をかけずにお金を増やせる可能性がある
- 感情的な取引による失敗のリスクを抑えられる
- 長期的な視点に立った資産運用ができる
- 少額で始められる手法が多い
メリットを正しく理解し、自身の運用方針に適しているかどうかを判断しましょう。
手間をかけずにお金を増やせる可能性がある
ほったらかし投資では、手間をかけずにお金を増やせる可能性があります。
はじめに投資金額や取引頻度などの設定を済ませてしまえば、半自動的に資産運用を進められるためです。
たとえば、投資信託はほったらかし投資のひとつですが、運用を始める際には、まず積立設定をおこないます。
あとは、自動的に買付が実行され、定期的に運用益が付与される仕組みになっているのです。
忙しい人や初心者でも継続しやすい点が、ほったらかし投資の大きな魅力といえます。
感情的な取引による失敗のリスクを抑えられる
ほったらかし投資では、感情的な取引による失敗リスクを抑えられます。
ほったらかし投資は、基本的に放置しておくだけなので、投資家の裁量による投資判断はほとんど求められません。
価格変動に一喜一憂せず、あらかじめ設定した自動積立などの仕組みで淡々と投資を続けられます。
たとえば、株価が下がったときに焦って売却する「狼狽売り」も避けられるので、損失のリスクを大幅に抑えられるでしょう。
また、熱くなって無駄に取引することもなくなるため、売買手数料も抑制できます。
長期的な視点に立った資産運用ができる
長期的な視点に立った資産運用ができるのも、ほったらかし投資のメリットといえるでしょう。
たとえば、毎月一定額を長期間自動的に積み立てることで、短期的な価格変動の影響を抑えながら、安定的に資産形成を進められます。
また、長期運用では、時間を味方につけて資産を育てる「複利効果」が最大限に活かされます。
複利効果とは、利益の再投資によって利益が利益を生み出す仕組みのことです。
たとえば、100万円を利回り5%で運用した場合、元本だけで運用する単利と、利益を再投資に回す複利では、最終的な総資産に以下のような違いが現れます。
| 単利 | 複利 | |
|---|---|---|
| 10年後 | 150万円 | 163万円 |
| 20年後 | 200万円 | 265万円 |
| 30年後 | 250万円 | 432万円 |
同じ商品を長く運用すればするほど、そこから生じる利益が増大していくことを覚えておきましょう。
少額で始められる手法が多い
ほったらかし投資のメリットとして挙げられるのは、少額から始められる手法が多い点です。
そもそもの投資額を抑えておくことで、損失が出たときのダメージも最小限にとどめられます。
たとえば、投資信託なら100円程度、不動産クラウドファンディングなら1万円程度から投資可能です。
資金力に不安がある投資初心者でも、ほったらかし投資ならすぐに始められます。
特に投資に高いハードルを感じてる方にとっては、ぴったりの手法といえるでしょう。
初心者のほったらかし投資は危険?よくある失敗パターン3選

ほったらかし投資は初心者にも適した方法といえますが、危険が一切ないわけではありません。
ここでは、ほったらかし投資でよくある失敗パターンを解説します。
元本割れのリスクがないと勘違いしてリスク管理を怠る
ほったらかし投資で多い失敗のひとつは、リスク管理を怠ることです。
「ほったらかし投資なら放置しててもお金が増える」と誤解してしまう人は少なくありません。
しかし、どんな手法であっても、基本的には元本割れのリスクが存在します。
そのため、リスクの分散や資金管理を誤ると、大きな損失につながることがあるのです。
ほったらかし投資といえども、必要最低限のリスク管理は必要になることを覚えておきましょう。
短期間で大きなリターンを狙い過ぎてしまう
ほったらかし投資では、短期間で大きなリターンを狙い過ぎて失敗するパターンも多く見受けられます。
ほったらかし投資は、時間をかけて着実に資産を増やすのに適した手法であり、短期間で成果が出るものではありません。
無理にリターンを狙いにいこうとすると、多額の資金を投じる必要があり、相場が下落した際には取り返しのつかない損失を招くおそれがあります。
無理のない範囲で運用を続け、複利の効果をコツコツ積み上げることが成功の鍵です。
基礎知識を身につける前に投資を始めてしまう
初心者のほったらかし投資では、基礎知識を身につける前に投資を始めて失敗するケースも多くみられます。
ほったらかし投資はほぼ自動で利益を上げられるため、知識は必要ないと思われがちです。
しかし、「何に投資するべきか」「いくら投資するべきか」など、投資を始める際には検討すべきことが数多くあります。
そのなかで、基礎知識が身に付いていなければ、最善の選択を取ることはできないのです。
たとえば、投資する金融商品に関して、リスクの大きさや手数料などを正しく理解していないと、利益を最大化することはできません。
また、資金管理の知識がなければ、途中で資金繰りに困り、不本意に商品を手放さなければならない可能性が出てきます。
ほったらかし投資は手間や時間をかけずに取り組める方法ですが、何の準備もせずに稼げるほど甘くはないことを理解しておきましょう。
初心者におすすめのほったらかし投資11選

初心者におすすめのほったらかし投資には、以下のようなものが挙げられます。
- 不動産クラウドファンディング
- 不動産投資
- 投資信託
- ETF
- REIT
- 債券投資
- ソーシャルレンディング
- 貴金属投資
- 外貨預金
- 株式投資(自動売買)
- FX(自動売買)
それぞれの投資手法が、ほったらかし投資に適しているといえる理由を詳しくみていきましょう。
不動産クラウドファンディング
初心者におすすめのほったらかし投資として、まず挙げられるのは不動産クラウドファンディングです。
不動産クラウドファンディングは、オンライン上で投資家から出資を募り、事業者が物件を購入・運用する仕組みのことを指します。
物件の管理や入居者対応などはすべて事業者が担ってくれるため、投資家が出資後にやるべきことはほとんどありません。
運用期間を終えるまで放置しておいても、最終的に利益を上げられる可能性があります。
また、1万円程度の少額から始められるうえ、出資手続きをオンラインで完結できるのも、初心者にとっては魅力に感じられるはずです。
少しでも不動産クラウドファンディングに興味が沸いた方は、ぜひ不動産BANKの公式サイトをチェックしてみてください。
不動産BANKは、中古アパート販売実績No.1の株式会社ファミリーコーポレーションが運営するサービスです。
資産価値が落ちにくい中古不動産を中心に取り扱っており、年利6%以上の利回りを安定して実現しています。
随時ファンドが立ち上がっているので、いつでも出資できるように、まずは会員登録だけでも済ませてみてはいかがでしょうか。
不動産投資
不動産投資も初心者に適したほったらかし投資です。
不動産投資は物件管理が必要になりますが、専門の管理会社に委託することもできます。
また、賃貸物件を所有していれば、長期間にわたる安定した家賃収入を確保できます。
ワンルームマンションや中古の戸建物件であれば、比較的少額の自己資金で始められるので、初心者におすすめです。
さらに、不動産投資はインフレ対策や節税につながる点もメリットといえるでしょう。
ただし、物件選びや資金計画が成功のカギを握っているので、投資初心者の場合は信頼できる専門家の助言を仰ぐことが重要です。
投資信託
初心者がほったらかし投資をはじめるのであれば、投資信託をおすすめします。
投資信託とは、投資家から集めた資金を元手に、資産運用のプロが株式や債券などに投資する金融商品です。
有名な銘柄としては、オール・カントリーやS&P500などが挙げられるでしょう。
投資信託では専門家に運用を任せられるので、投資家はほぼ手放しで運用益を得られます。
積立設定をすれば取引の手間がかからないうえ、証券会社によっては100円からでも積立が可能です。
また、詳しくは後述しますが、新NISA制度を利用すれば運用益が非課税となるため、効率よく資産形成ができます。
ETF
ETF(上場投資信託)も初心者におすすめのほったらかし投資です。
ETFは、証券取引所に上場している投資信託を指します。
通常の投資信託は注文価格と実際の取引価格にラグが生じるデメリットがありますが、ETFならリアルタイムでの取引が可能です。
また、ETFの各銘柄は既存指標に連動することを目指しており、単純な仕組みだからこそ、取引コストも抑えられています。
買付の金額やタイミングも自動化できるので、初心者でも価格変動に惑わされることなく、着実に資産形成を進められるはずです。
REIT
初心者がほったらかし投資を始める場合には、REIT(不動産投資信託)もおすすめです。
REITは、不動産に特化した投資信託のことを指します。
物件を直接所有するわけではありませんが、REITを通じて少額から不動産に投資できる点が魅力といえるでしょう。
また、通常の投資信託同様、専門家が運用を代行してくれるので、出資後に投資家がやることは基本的にありません。
さらに、REITは収益の90%超を分配するなどの条件を満たした場合に、事業者が税制優遇を受けられる仕組みがあるため、積極的に利益還元がおこなわれる傾向にあります。
債券投資
初心者におすすめのほったらかし投資としては、債券投資も挙げられます。
債券投資とは、資金調達のために国や企業が発行する債券を購入し、利息を得る手法のことです。
満期まで保有していれば、元本が満額返還されるので、利息の分だけ得することになります。
債券は元本割れのリスクが低く、満期まで保有し続けるだけなので、初心者でも無理なく始められるでしょう。
リスクが低い分、ハイリターンは期待できませんが、安定性を重視する初心者には最適な投資手法といえます。
ソーシャルレンディング
初心者がほったらかし投資を始めるのであれば、ソーシャルレンディングも選択肢のひとつに入れておくとよいでしょう。
ソーシャルレンディングとは、出資したい投資家と資金調達したい企業などを結びつけるサービスです。
貸し付けた側はあらかじめ定められた利率に従って、利息を受け取ることができます。
貸付先の管理や出資金・利息の受け渡しなどは、ソーシャルレンディングの運営会社が代行してくれます。
また、運用期間が終わるまでは基本的にやることがないので、普段忙しくしている人にも適しています。
ただし、ソーシャルレンディングは貸し倒れのリスクがあるほか、運営会社自体が倒産してしまう可能性もゼロではありません。
利用するサービスや貸付先の選定は慎重におこなうようにしましょう。
貴金属投資
初心者がほったらかし投資にチャレンジする場合は、貴金属投資から始めてみるのもよいでしょう。
貴金属投資とは、金・銀・プラチナなどを購入し、値上がりしたタイミングで売却することで売買差益を得る手法のことです。
実際、金が最高値を更新しているように、貴金属の価格は長期的に見て上昇傾向にあるため、今後も利益を狙える可能性は十分あります。
なにより、長期保有して値上がりを待つのが基本スタイルなので、細かく価格をチェックしたり、取引を繰り返したりする必要がありません。
また、貴金属を保有していれば、インフレ対策になるのもメリットのひとつです。
貴金属に投資する際は、現物を保有するだけでなく、貴金属の価格に連動する投資信託などを利用することも検討してみてください。
外貨預金
外貨預金も初心者におすすめのほったらかし投資といえます。
外貨預金とは、日本円を外貨に換えて預金し、利息を得る投資手法のことです。
多くの外貨は日本円よりも高い金利が設定されているため、国内の銀行にお金を預け入れるよりも、効率よく利息を得られます。
外貨預金は事前に預入期間を決めておくので、預け入れたあとは、ただ満期を待つだけです。
預入期間や外貨の種類にもよりますが、年利が10%近くになることも珍しくありません。
ただし、外貨預金は為替変動の影響を大きく受ける点に注意してください。
たとえば、1ドル=150円で預け入れ、1ドル=140円で日本円に換金した場合は、1ドルあたり10円の損失が生じます。
預入期間中に円高が進むと、利息でプラスが生じても、換金時の損失でトータルの収支がマイナスになる可能性もあるのです。
株式投資(自動売買)
初心者に適したほったらかし投資としては、株式投資の自動売買も挙げられます。
証券会社が提供するツールを利用すれば、事前に設定した条件に沿って、自動的に株式の売買がおこなわれます。
機械的に売買が繰り返されるため、感情に左右されず、日々の相場チェックや売買判断の手間を省くことも可能です。
売買の条件設定が難しい場合は、人気トレーダーの取引をコピーできるツールもあるので有効に活用してみてください。
ただし、取引する銘柄を選定する作業は専門的な知識が求められるため、初心者には難しく感じられるかもしれません。
また、株式は値動きが激しく動くこともあり、条件設定次第ではリスクが高くなりやすい点にも注意が必要です。
FX(自動売買)
ほったらかし投資で利益を得たいのであれば、FXの自動売買も選択肢に入れておきましょう。
FXは、世界各国の通貨を取引し、主に売買差益を狙う手法のことです。
FX業者の専用プログラムを使えば、事前に設定したルールに基づいて自動的に取引がおこなわれるため、ほったらかし投資を実現できます。
また、FXは値動きが激しく、初心者は感情的な判断ミスを犯しがちですが、自動売買であれば心配不要です。
すでに実績を上げている取引プログラムをそのまま利用できるケースもあるので、初心者でもすぐに運用をスタートできます。
なお、FXには資金の25倍までのお金を動かせる「レバレッジ」という仕組みがありますが、倍率の設定には要注意です。
倍率を高く設定すれば、少額の資金でもリターンを得やすい反面、損失の幅も大きくなります。
初心者のうちは、高くても5倍程度にとどめておくようにしましょう。
初心者がほったらかし投資で活用すべき3つの制度・サービス

ここでは、初心者がほったらかし投資で活用すべき制度・サービスを3つ紹介します。
運用効率が大きく変わってくるので、ぜひ参考にしてみてください。
NISA|運用益が非課税になる
NISA(少額投資非課税制度)は、少額投資を支援するために国が立ち上げた非課税制度です。
日本に住む18歳以上であれば、基本的に誰でも加入できます。
投資でNISAを利用するメリットは、運用益が非課税になる点です。
通常、投資の運用益には20.315%の税金がかかるため、10万円の利益が出ても、約8万円しか手元に残りません。
しかし、NISA口座を利用するだけで、100万円をそのまま受け取れるようになります。
なお、NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つに細分化されており、それぞれ年間の投資枠や投資対象などが異なります。
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 年間投資上限 | 120万円 | 240万円 |
| 投資方法 | 積立投資のみ | 一括投資も可能 |
| 対象商品 | 長期・分散投資に適した投資信託 | 上場株式、投資信託など幅広い商品 |
| 非課税期間 | 無期限 | |
投資信託で運用するなら「つみたて投資枠」、株式やETFなどにも積極的に投資したい場合は「成長投資枠」が適しています。
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は併用も可能なので、運用目的にあわせて使い分けるのもおすすめです。
iDeCo|運用益が非課税になる・掛金が所得控除される
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後の資産形成を目的とした私的年金制度です。
自分で選択した金融商品に毎月一定額を積み立て、60歳以降に拠出額と運用益を受け取ります。
iDeCoを利用するメリットは、大きく分けて3つあります。
1つ目は、NISAと同様に運用益が非課税になることです。
約20%の税金を支払わずに済むので、より多くの利益を残せるようになります。
2つ目は、掛金が全額所得控除されることです。
拠出した分だけ課税対象となる所得を減らせるため、所得税・住民税を大幅に節税できます。
たとえば、年収500万円の会社員が月2万円をiDeCoで拠出すると、年間約5万円もの所得税・住民税を節税できる計算です。
3つ目は、受け取り時に節税効果が期待できることです。
年金として受け取るなら「公的年金等控除」、一時金として受け取るなら「退職所得控除」が適用され、税負担が軽減されます。
ただし、iDeCoの資産は原則として60歳まで引き出せません。
拠出額はあとから変更できますが、反映されるまでに時間がかかるので、無理のない範囲で運用することが大切です。
ロボアドバイザー|AIが投資先や金額を判断してくれる
ロボアドバイザーとは、簡単な質問に答えるだけでAIが最適なポートフォリオを自動で提案・運用してくれるサービスです。
プロの投資家が常にサポートしてくれるような感覚で、初心者でも安心して資産運用を進められます。
なお、ロボアドバイザーは大きく分けて2種類に分類できます。
- 助言型:運用方法を提案してくれる(実際の運用は投資家自身がおこなう)
- 投資一任型:運用方法の提案から実際の運用、リバランスまで任せられる
ほったらかし投資がしたいのなら、投資一任型ロボアドバイザーがおすすめです。
運用のすべてをロボアドバイザーが担ってくれるので、忙しい人でも手間をかけずに資産形成を進められます。
初心者がほったらかし投資を成功させるための4つのポイント

初心者がほったらかし投資を成功させるためには、以下の4点を意識しておくことが重要です。
- あらかじめ運用目的を決めておく
- リスク許容度を明確にしておく
- 分散投資を徹底する
- 定期的にポートフォリオを見直す
少しでも効率的、安定的に資産を増やせるように、一つひとつのポイントをしっかりと押さえておきましょう。
あらかじめ運用目的を決めておく
ほったらかし投資を成功させるためには、あらかじめ運用目的を決めておくことが重要です。
運用目的によって、選ぶべき投資手法や投資金額は異なります。
たとえば、3年後の結婚資金を貯めることが目的であれば、まとまった資金を投じて何十年も運用するような不動産投資は不向きです。
数ヵ月~数年単位で資産運用ができる不動産クラウドファンディングや外貨預金などが適しているでしょう。
また、運用目的が明確になっていれば、途中で含み損が出た場合でも「今は長期戦略の途中」と冷静になれるので、やみくもに資産を動かしてしまうリスクを減らせます。
ただし、運用目的はライフステージによっても変化するものです。
その時々の最善策を選択するためにも、運用目的は定期的に見直すようにしてください。
リスク許容度を明確にしておく
ほったらかし投資を始める際は、事前にリスク許容度を明確にしておきましょう。
リスク許容度とは、価格変動による損失をどの程度まで受け入れられるかを表すものです。
リスク許容度が漠然としたままだと、資産が減少した際に焦りが生じてしまい、合理的な投資判断ができなくなります。
たとえば、少しの損失も耐えられないような人は、リスクの低い債券投資がおすすめです。
一方で、リターン重視で損失を受け入れられる人なら、相場変動の激しい株式投資やFXにチャレンジしてみるのもよいでしょう。
リスク許容度を超えない範囲で、淡々と運用を続けることが、結果的に安定した成果を生み出します。
分散投資を徹底する
ほったらかし投資を成功させるには、分散投資が欠かせません。
複数の商品に資産を分けていれば、いずれかの価格が下落しても、ほかの投資先で利益が出ていれば損失をカバーできます。
また、投資先だけでなく投資時期を分散することも大切です。
相場は波を打つように変動するので、定期的に一定額を投資することで、取引価格を平準化できます。
投資の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があるほどです。
分散投資は、長期的に安定した資産形成を続けるための最も基本的な戦略といえるでしょう。
定期的にポートフォリオを見直す
定期的にポートフォリオを見直すことも、ほったらかし投資を成功させるコツのひとつです。
資産配分は、時間の経過とともに崩れていくものです。
ほったらかし投資といえども長期間放置しすぎると、過度にリスクを取りすぎたり、想定していたほどの利益が出なかったりします。
たとえば、株式と債券に50:50で資産を振り分けたとしましょう。
その後、株式と債券の比率が70:30に変化すると、リスクを取り過ぎた資産配分になってしまいます。
そのため、株式を売却して債券を購入する、または、50:50になるように債券を買い増すといった対応が必要です。
ただし、ポートフォリオを頻繁に見直そうとすると、ほったらかし投資の意味がなくなってしまいます。
年に1回、四半期に1回など、無理のない範囲で見直しのタイミングを設定しておきましょう。
まとめ

ほったらかし投資は準備にこそ時間がかかりますが、一度軌道に乗ってしまえば、基本的に手放しで資産形成を進めることができます。
普段忙しくしている方や投資初心者には、ぴったりの運用スタイルといえるでしょう。
ほったらかし投資に適した手法は数多くありますが、なかでもおすすめなのが不動産クラウドファンディングです。
不動産クラウドファンディングであれば、物件の購入・管理などをすべて事業者に任せられるので、出資する側はほとんど手をかけずに運用益を得られます。
不動産クラウドファンディングに興味がある方は、ぜひ不動産BANKの公式サイトをチェックしてみてください。
年利6%を狙える魅力的なファンドが随時立ち上がり、出資を募っています。
月1万円程度から出資できるので、この機会にほったらかし投資の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
