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投資コラム

アッパーマス層とは?年代・年収別の割合や属している人の特徴を解説

アッパーマス層とは、純金融資産保有額が3,000万円以上5,000万円未満の世帯のことです。 もともとは野村総合研究所が定義した用語ですが、今では一般的に用いられるようになっています。 実際にアッパーマス層という言葉を見 […]

アッパーマス層とは、純金融資産保有額が3,000万円以上5,000万円未満の世帯のことです。

もともとは野村総合研究所が定義した用語ですが、今では一般的に用いられるようになっています。

実際にアッパーマス層という言葉を見聞きし、「どのくらいの人が該当するのだろう」「どのような人がアッパーマス層になれるのだろう」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、アッパーマス層の意味や年代・年収別の割合、アッパーマス層に属している人の特徴などを解説します。

アッパーマス層を目指す際におすすめの資産運用方法も紹介しているので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

この記事の概要
  • そもそもアッパーマス層とは何?
    ⇒ 純金融資産保有額が3,000万円以上5,000万円未満の世帯のこと。全世帯の約10%が該当

  • アッパーマス層に到達しているのはどんな人?
    ⇒ 安定した収入があり、支出管理を徹底できる人。資産運用をしている人も多い

  • アッパーマス層を目指す際におすすめの資産運用方法は?
    ⇒ これから資産運用を始めるなら不動産クラウドファンディングがおすすめ!

アッパーマス層とは?

はじめに、アッパーマス層の定義と割合について詳しくみていきましょう。

純金融資産保有額が3,000万円以上5,000万円未満の世帯のこと

アッパーマス層とは「純金融資産保有額が3,000万円以上5,000万円未満の世帯」のことを指します。

「純金融資産」とは、預貯金や株式・投資信託などの金融資産の合計額から、負債(住宅ローンなど)を差し引いた金額のことです。

野村総合研究所の金融調査では、日本の世帯を資産額で分類しているのですが、その中のひとつにアッパーマス層という区分が設けられています。

具体的には、資産額に応じて以下のように世帯が区分されています。

階層名純金融資産保有額
超富裕層5億円以上
富裕層1億円以上5億円未満
準富裕層5,000万円以上1億円未満
アッパーマス層3,000万円以上5,000万円未満
マス層3,000万円未満
(参照:野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計|株式会社野村総合研究所

アッパーマス層は富裕層に最も近い一般層であり、資産形成において一定の成果を出している世帯といえるでしょう。

全世帯の約10%がアッパーマス層に該当する

野村総合研究所の調査によると、アッパーマス層に該当する世帯は日本全体の約10%です。

世帯数でいうと、約5,430万世帯のうち約576万世帯がアッパーマス層に該当します。

各階層の世帯数の内訳は以下のとおりです。

階層名世帯数割合
超富裕層(5億円以上)約11.8万世帯0.21%
富裕層(1億円以上5億円未満)約153.5万世帯2.76%
準富裕層(5,000万円以上1億円未満)約403.9万世帯7.25%
アッパーマス層(3,000万円以上5,000万円未満)約576.5万世帯10.35%
マス層(3,000万円未満)約4,424.7万世帯79.43%

アッパーマス層になるということは、全世帯の約8割が該当するマス層を抜け出し、上位1〜2割の資産水準になることを意味します。

資産運用に取り組む際には、アッパーマス層に入ることを目標のひとつにするのもよいでしょう。

【年代別】金融資産3,000万円以上の世帯割合

アッパーマス層の割合は全世帯の10%です。そして、アッパーマス層に到達する金融資産3,000万円以上の世帯割合を年代別に分類すると以下のようになります。

  • 30代の割合|4%
  • 40代の割合|6%
  • 50代の割合|10.7%

各年代における資産状況の特徴を詳しくみていきましょう。

30代の割合|4%

金融広報中央委員会の調査によると、30代で金融資産3,000万円以上を保有する世帯の割合は4%です。(参照:家計の金融行動に関する世論調査|金融広報中央委員会

30代は収入が安定し始める一方で、結婚式やマイホームの購入、子育てなどの支出も重なります。

つまり、資産を大きく積み上げるのが難しい時期であり、30代のアッパーマス層はかなり少数にとどまっているのが実情です。

その中で、アッパーマス層に到達しているのは、経営者や大企業に勤める会社員などが多いと考えられます。

40代の割合|6%

40代でアッパーマス層に到達する金融資産3,000万円以上の世帯の割合は6%です。

40代に入ると、昇給や昇進によって可処分所得が増えるケースが多くなります。

しかし、住宅ローンの返済や子どもの進学費用といった支出も大きいので、思うように資産形成が進まない人も少なくありません。

30代の4%と比較しても2%しか増加していないのは、収入と合わせて支出も増加しているからだと考えられます。

50代の割合|10.7%

50代で金融資産3,000万円以上の世帯の割合は10.7%です。

50代に入ると子育てが落ち着き、住宅ローンを完済する人も出てきます。

会社員の場合は給与がピークを迎え、なかには退職金を受け取る人もいるでしょう。

また、老後に向けた資産形成を強く意識する年代であり、積極的にお金を蓄え始めるため、金融資産が一気に増加していきます。

とはいえ、50代でもアッパーマス層に届いていない世帯は全体の9割程度を占めており、経済的な不安を抱える人が多いのも事実です。

【年収別】金融資産3,000万円以上の世帯割合

アッパーマス層に到達する金融資産3,000万円以上の世帯割合を年収別にみると、以下のようになります。

年間収入金融資産3,000万円以上の世帯割合
収入なし2.7%
300万円未満5.9%
300万円~500万円未満9.9%
500万円~750万円未満12.9%
750万円~1,000万円未満18.1%
1,000万円~1,200万円未満25.5%
1,200万円以上37.4%
(参照:家計の金融行動に関する世論調査|金融広報中央委員会

年収が上がるにつれて、アッパーマス層に到達する割合は増えていきます。

純金融資産3,000万円以上の達成に向けては、安定収入・高収入を確保することが近道といえるでしょう。

一方、年収が高くてもアッパーマス層に到達していない世帯も多くみられます。

つまり、年収が高いほどアッパーマス層に近づくものの、最終的には「いくら残せるか」「いくら増やせるか」が鍵になります。

アッパーマス層に属している人の特徴

アッパーマス層に属している人には、以下のような特徴があります。

  • 安定して高収入を得ている
  • 支出をコントロールしている
  • 資産運用をおこなっている

自身のライフスタイルやお金との向き合い方を振り返りながら、読み進めてみてください。

安定して高収入を得ている

アッパーマス層に属している人の多くは、安定した高収入を継続的に得ています。

純金融資産3,000万円以上を築くには、一定水準以上の収入を長期にわたって維持することが大前提となるからです。

具体的には、大企業の正社員・医師・弁護士・公認会計士などの専門職、あるいは共働きで世帯年収が高いケースが該当しやすい傾向にあります。

また、キャリアを通じて収入を右肩上がりに伸ばしていることも、特徴のひとつといえるでしょう。

「収入を途切れさせない」という継続性がアッパーマス層への到達を支える土台になります。

支出をコントロールしている

アッパーマス層に共通するもうひとつの特徴は、収入に見合った支出管理を徹底している点です。

いくら高収入であっても、生活水準を収入に合わせて際限なく引き上げてしまうと、資産は積み上がっていきません。

たとえば、年収1,000万円の世帯でも、住宅・車・外食・旅行などに惜しみなく支出していれば、毎月の貯蓄額はごくわずかになってしまいます。

アッパーマス層の人は「収入が増えても生活水準を急激に上げない」という意識を持ち、固定費の見直しや無駄な支出の削減を習慣化していることが多いです。

家計簿アプリや資産管理ツールを活用して、日常的にお金の流れを把握している人も少なくありません。

「稼ぐ力」と「守る力」の両方を兼ね備えることが、アッパーマス層の共通点といえるでしょう。

資産運用をおこなっている

アッパーマス層に属している人の多くは、預貯金だけでなく積極的に資産運用をおこなっています。

よほどの収入がない限り、預貯金だけで純金融資産3,000万円を達成するには長い年月がかかります。

一方、資産運用では預貯金よりも高い利回りを出せることが多く、資産の増加スピードを速められる可能性があります。

具体的には、株式投資・投資信託・不動産投資などを組み合わせ、リスクを分散しながら資産を育てているケースが多くみられます。

「お金にお金を働かせる」という考え方を持ち、給与収入以外の収入源を作ることがアッパーマス層になるための近道といえるでしょう。

アッパーマス層が抱えている悩み

アッパーマス層は一般的な水準よりも資産が多いので、お金の悩みはないと思われがちですが、実際はそうではありません。

アッパーマス層は、以下のような悩みを抱える傾向にあります。

  • インフレで資産が目減りしてしまう
  • 老後資金としては不安が残る
  • FIREできるほどの余裕はない

数千万円もの資産があっても悩みが尽きない理由は何なのか、詳しく解説します。

インフレで資産が目減りしてしまう

アッパーマス層が抱える悩みのひとつが、インフレによる資産の実質的な目減りです。

物価が上昇すると、保有資産はかわらなくても実際に購入できるモノやサービスの量が減ってしまいます。

つまり、インフレが進むにつれて、保有資産が実質的に減っていく状態に陥るわけです。

一例として、3,000万円を現金で保有していた場合、年率2%のインフレが続くと10年後の実質的な価値は約2,440万円程度まで低下する計算になります。

もちろん、アッパーマス層には、インフレ対策を念頭に置き、資産運用に取り組んでいる人も数多くいます。

しかし、「せっかく積み上げた資産をリスクにさらしたくない」という心理を拭いきれず、投資にふみきれない人も少なくありません。

老後資金としては不安が残る

アッパーマス層の純金融資産は3,000万円以上に達しているものの、いまだ老後資金に不安を抱える人は少なくありません。

過去に老後2,000万円問題が話題となりましたが、インフレや長寿命化の影響もあり、今では「老後資金は3,000万以上必要」などと試算されるケースも出てきました。

もちろん、確保しておくべき金額は求める生活水準や老後の収入源などによっても変動するので、一概に線引きすることはできません。

しかし、アッパーマス層だからといって必ずしも安泰とはいえないのが実情です。

たとえば、純金融資産が3,000万円あったとしても、月々の生活費が25万円であれば単純計算で約10年分にしかなりません。

年金収入を加味すれば状況は改善されますが、年金額は個人差が大きく、将来の受給額に不確実性があることも不安を増幅させる要因になっています。

老後を見据えた資産の取り崩し計画や運用戦略を考えることは、アッパーマス層にとって大きな課題となっているのです。

FIREできるほどの余裕はない

アッパーマス層の中には、FIREに憧れを持ちながらも現実的には難しいと感じている人が多くいます。

FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、資産運用の収益だけで生活費をまかない、早期退職を実現するライフスタイルのことです。

一般的にFIREを達成するには「年間生活費の25倍」の資産が目安とされており、年間生活費が400万円なら、1億円の資産が必要となります。

アッパーマス層の資産水準である3,000万円〜5,000万円では、FIREの基準に届かないケースがほとんどです。

仮に資産額が基準を満たしていたとしても、子どもの教育費や住宅ローンの残債を考えると、早期退職に踏み切ることは簡単ではないでしょう。

富裕層には届かないが、完全に自由になれるほどの余裕もないというジレンマが、アッパーマス層特有の悩みとして挙げられます。

アッパーマス層を目指す際におすすめの資産運用方法9選

アッパーマス層を目指す際におすすめの資産運用方法は以下の9つです。

  • 不動産クラウドファンディング
  • 不動産投資
  • 投資信託
  • 株式投資
  • 債券投資
  • ソーシャルレンディング
  • プライベートバンク
  • FX
  • 仮想通貨

それぞれに異なる特徴があるので、自身の運用方針や資産状況に適したものを選択しましょう。

不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングは、不特定多数の投資家から集めた資金を元手に、事業者が不動産を運用する仕組みのことです。

投資家は出資額に応じて、運用益の一部を受け取ることができます。

利用するサービス次第では1万円程度の少額から始められるものもあるほか、不動産運用に関することはすべて事業者に任せられる点が特徴です。

投資家が出資後にやるべきことはほとんどなく、運用の手間を抑えながら分配金の受け取りを目指せます。

また、多くの不動産クラウドファンディングでは、優先劣後方式が採用されており、仮に損失が出ても事業者の出資分から補填されることが一般的です。

つまり、損失が一定割合以内に収まれば、投資家の出資分への影響が抑えられる仕組みとなっています。

不動産クラウドファンディングサービスは複数存在しますが、なかでも不動産BANKがおすすめです。

不動産BANKは、中古アパート販売実績No.1の株式会社ファミリーコーポレーションが運営するサービスです。

資産価値が落ちにくい首都圏の中古物件を取り扱っており、安定して年利6%の高利回りを期待できます。

随時魅力的なファンドが立ち上がっているので、気になる方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。

不動産投資

不動産投資は、建物や土地を購入し、貸し出すことで賃料を得る投資手法のことです。

不動産の価格が上昇すれば、売却時に多額の利益が出ることもあります。

主な収入源となる家賃収入は景気変動の影響を受けにくく、長期間にわたって安定した収入が見込める点が最大の特徴です。

また、不動産価格は物価とともに上昇していくので、インフレ対策になる点も魅力のひとつといえます。

一方で、初期費用としてまとまった自己資金が必要になるほか、空室リスクや修繕費用なども考慮しなければなりません。

不動産投資に興味をお持ちの方は、実際に「自分の場合、いくらくらいまで融資が組めるのか」を一度確認してみるのがおすすめです。

ファミリーアセットコンサルティングの投資相談会では、年収や資金状況をもとに、あなたに合った物件を紹介します。ご希望に応じてシミュレーションを作成することも可能です。

無理な勧誘は一切なく、情報収集の一環としての相談も受け付けておりますので、投資判断の材料を増やしたい方は、ぜひご活用ください。

投資信託

投資信託は、投資家から集めた資金をもとに、事業者が株式や債券などに投資する金融商品です。

投資家は投資信託の保有量に応じて、分配金を受け取ることができます。

証券会社によっては100円から積み立てられるうえ、実際の銘柄選定や取引はすべて事業者が担ってくれるので、初心者でも無理なく始められるでしょう。

また、投資信託の各銘柄は、複数の株式や債券などで構成されています。

そのため、1つの銘柄を購入するだけで、自動的に分散投資ができることも大きなメリットです。

ただし、投資信託では、資産運用をプロに任せるための手数料「信託報酬」が発生します。

保有期間中、年率0.5〜2.5%程度を支払い続けることになるので、できるだけ信託報酬率の低い銘柄を選ぶようにしましょう。

株式投資

株式投資は、企業が資金調達のために発行する株式を取引し、利益を狙う手法のことです。

株価が安いときに買い、高くなったタイミングで売れば、その差額が利益になります。

また、銘柄によっては保有しているだけで年1~2回程度の配当金が付与されるので、不労所得を形成する手段としても有効です。

高配当株を複数保有していれば、毎年安定した配当収入を得ながら、株価の値上がり益も期待できます。

ただし、株価の変動は比較的激しく、投資先企業が倒産するリスクも想定しておかなければなりません。

また、市場環境や企業業績などの分析も必要になるので、初心者にはハードルが高く感じられることもあるでしょう。

債券投資

債券投資は、国や企業が資金調達のために発行する債券(有価証券)を購入し、利子を得る投資手法のことです。

あらかじめ決められた満期まで債券を保有していれば、元本が返還されるため、利子の分だけ得することになります。

債券のメリットは、安全性が高いことです。

国が財政破綻したり、企業が倒産したりしない限り、元本の満額返還は保証されます。

一方、債券投資はリスクが低い分、リターンも小さくなりやすい点に注意が必要です。

「資産を守りながら増やす」ことを重視したい人に適した選択肢といえるでしょう。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、資金を必要とする企業と出資したい投資家をオンラインでつなぐ融資型クラウドファンディングのことです。

投資家に対しては利子が支払われ、運用期間が満期を迎えると元本も返還されます。

ソーシャルレンディングで資産運用するメリットは、比較的高めの利回りが狙えることです。

なかには、10%前後の利回りが提示されているケースもあります。

運用期間は数ヵ月〜1年程度に設定されていることが多く、短期・中期での運用を検討している人におすすめです。

ただし、融資先企業の業績悪化や倒産による貸し倒れリスクがある点も理解しておく必要があります。

プライベートバンク

プライベートバンクとは、金融機関が顧客の資産管理や運用をサポートするサービスです。

通常の銀行サービスとは異なり、専任の担当者が個人の資産状況やライフプランに合わせたオーダーメイドの運用提案をおこないます。

たとえば、海外資産への投資、節税対策、相続・事業承継のアドバイスまで、幅広いサービスを一括して受けられる点が大きな特徴です。

一般的な利用条件として数千万円〜数億円以上の預入資産が求められるため、アッパーマス層に近い層の方であれば対象になる可能性があります。

ただし、手数料が高めに設定されている場合もあるため、サービス内容とコストのバランスを慎重に見極めることが重要です。

FX

FX(外国為替証拠金取引)とは、異なる通貨をペアで売買することで為替差益を狙う投資方法です。

レバレッジと呼ばれる仕組みを使うことで、自己資金の最大25倍までのお金を動かせる点が特徴といえます。

短期間で資産を増やせる可能性がある一方、損失も大きくなりやすいので、資金管理には細心の注意が必要です。

また、FXでは保有している通貨ペアの金利差がスワップポイントとして、ほぼ毎日付与されます。

そのため、不労所得を形成したい人にも適した方法といえるでしょう。

ただし、リスクが高い方法なので、投資に慣れてから試してみることをおすすめします。

仮想通貨

仮想通貨(暗号資産)は、ビットコインやイーサリアムに代表されるデジタル資産のことです。

短期間で価格が急騰することが多く、高いリターンを狙える投資先として注目を集めています。

一方で、価格変動が非常に大きく、なかにはほとんど価値がなくなってしまった通貨も数多く存在します。

毎月一定額を積み立てる、マイナーなコインへの投資は控えるなど、リスク管理を徹底しながら運用しましょう。

また、税制上、仮想通貨の利益は雑所得として扱われ、最大55%の税率が適用される点もデメリットとして挙げられます。

アッパーマス層になるためのポイント

アッパーマス層を目指す際には、以下の4点を意識しておくことが大切です。

  • まずは資産状況を把握する
  • 具体的な目標を設定する
  • 分散投資を徹底する
  • 税制優遇制度を活用する

資産運用の基本ともいえる知識なので、一つひとつのポイントをしっかりと押さえておきましょう。

まずは資産状況を把握する

アッパーマス層を目指すための第一歩は、現在の資産状況を正確に把握することです。

現状を把握しなければ、あとどれだけ資産を増やせばいいのか、どこに改善の余地があるのかを判断できません。

具体的には、預貯金・株式・投資信託・保険などの金融資産をすべてリストアップし、住宅ローンなどの負債を差し引いた純金融資産額を計算してみましょう。

家計管理アプリや証券会社の資産管理ツールを活用すると、口座をまたいだ資産の一元管理が手軽にできます。

また、資産状況を定期的に見直す習慣をつけることで、運用方針を適宜軌道修正できる点も大きなメリットといえるでしょう。

具体的な目標を設定する

資産状況を把握したら、次に取り組むべきは目標の設定です。

目標を具体的に設定すれば、現在の資産額との差分から逆算し、毎月の積立額や必要な運用利回りを計算することができます。

たとえば、資産3,000万円を目指すにしても、運用期間が10年と30年では、今後とるべき戦略が大きく変わってくるはずです。

また、目指すべきゴールができればモチベーションが高まり、無駄遣いを減らしたり、収入アップに向けて勉強したりすることも苦ではなくなります。

長期目標と合わせて、「1年後に資産を100万円増やす」といった短期目標を設定しておくのもおすすめです。

分散投資を徹底する

アッパーマス層を目指すのであれば、分散投資を徹底しましょう。

一つの資産や銘柄に資金を集中させると、その資産が値下がりした際に資産全体が大きなダメージを受けるリスクがあります。

一方、国内株式・海外株式・債券・不動産などの異なる性質の資産を組み合わせておけば、一部の資産でマイナスが出ても、ほかの資産の利益でカバーできるのです。

また、一度に資産をすべて投資するのではなく、複数回に分けて投資し、取引タイミングを分散させることもリスクヘッジに有効な手段です。

長期的に資産を安定して増やしていくためには、リターンを追うだけでなくリスク管理を意識した運用が不可欠といえるでしょう。

税制優遇制度を活用する

資産運用を始める際には、税制優遇制度を積極的に活用しましょう。

主にNISAとiDeCoの2種類があるので、それぞれの制度概要を詳しく解説します。

NISA

NISAは、少額での投資を後押しするために作られた公的制度です。

18歳以上の日本在住者であれば、基本的に誰でもNISA口座を開設できます。

NISAを利用するメリットは、運用益が全額非課税になることです。

通常、投資の運用益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座を経由して取引するだけで、満額受け取れるようになります。

2024年に制度が刷新された新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠の2種類に分かれているので、投資額や投資商品によって適切に使い分けましょう。

つみたて投資枠成長投資枠
年間投資枠120万円240万円
非課税保有期間無期限
非課税保有限度額総枠1,800万円
(成長投資枠に限っては1,200万円が上限)
投資対象投資信託株式・ETF・REIT・投資信託など

投資額が少額のうちは、年間投資枠や保有限度額を気にする必要はありません。

投資信託に投資するなら「つみたて投資枠」、それ以外なら「成長投資枠」を選んでおくのがおすすめです。

iDeCo

iDeCoは、老後資産の形成を目的とした私的年金制度です。

毎月一定額を拠出して資産運用をおこない、60歳以降になれば年金や一時金として受け取れます。

20歳以上の国民年金被保険者であれば、iDeCo口座を開設することが可能です。

iDeCoのメリットは、大きく分けて2つあります。

1つ目は、運用益が非課税になることです。

約20%の税金を回避できるので、資産運用の効率が格段に上昇します。

2つ目は、掛金が全額所得控除される点です。

拠出した分だけ所得を減らせるので、その分、所得税・住民税を節税できます。

ただし、iDeCoで運用している資産は、原則として60歳まで引き出せない点に注意が必要です。

老後のためだからといって今の生活が苦しくならないように、無理のない範囲で掛金を設定しましょう。

アッパーマス層に関してよくある質問

最後に、アッパーマス層に関してよくある質問を紹介します。

同様の疑問を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

アッパーマス層を目指す価値はある?

アッパーマス層に属するのは、全世帯の上位約20%にとどまります。

ほとんどの世帯が到達できていない水準であり、経済的な豊かさでみれば、高く評価されることのほうが多いです。

実際、アッパーマス層が生活に困ることは少なく、むしろ住宅ローンの完済や教育費の確保などに目途がつき、資産運用を加速させる世帯も出てきます。

もちろん、FIREやゆとりある老後生活を目指すには、さらなる資産形成が必要になるケースもあるので、アッパーマス層に入れば安泰というわけではありません。

しかし、当面の生活が安定し、将来選択も広がるという点では目指す価値のある水準といえるでしょう。

アッパーマス層の資産に住宅ローンは反映されている?

アッパーマス層の基準となる「純金融資産」の計算には、住宅ローンの残債が反映されています。

純金融資産は、金融資産の合計額から負債を差し引いた金額です。

そして、住宅ローンは、負債として差し引きの対象になります。

たとえば、預貯金や投資信託などの金融資産が4,000万円あっても、住宅ローンの残債が1,500万円ある場合、純金融資産は2,500万円となりアッパーマス層の基準には届きません。

一方で、住宅そのものの資産価値(不動産評価額)は、純金融資産の計算に含まれない点に注意してください。

アッパーマス層の持ち家率はどのくらい?

公的なデータはありませんが、アッパーマス層の持ち家率はマス層と比較して高いと考えられます。

アッパーマス層は、平均より高い世帯収入を得ているケースが多いです。

そして、総務省の調査によると、世帯年収が高いほど、持ち家率が上昇することが確認されています。(参照:令和5年住宅・土地統計調査 土地集計(確報集計)結果|総務省

また、安定した収入と資産管理能力を持つアッパーマス層は、住宅ローンの審査に通りやすいことも、持ち家率を押し上げる要因になっているといえるでしょう。

まとめ

アッパーマス層とは、純金融資産保有額が3,000万円以上5,000万円未満の世帯を指し、日本の全世帯の約10%が該当します。

アッパーマス層に到達するためには、収入の安定化と支出管理の徹底が欠かせません。

また、余剰資金を銀行貯金するだけではほとんどお金は増えないので、積極的に運用して、資産形成の効率を上げることが重要です。

資産運用の方法は多岐にわたりますが、投資経験が浅い方には不動産クラウドファンディングをおすすめします。

不動産クラウドファンディングであれば、1万円程度の少額から始められるものもあるうえ、投資や不動産経営に関する難しい知識も求められません。

少しでも不動産クラウドファンディングに興味がある方は、ぜひ不動産BANKの公式サイトをチェックしてみてください。

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アッパーマス層を目指す第一歩として、ぜひ不動産BANKの活用を検討してみてください。

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